シオンの花言葉にまつわるお話

シオン 花言葉 写真

写真撮影:青木繁伸(群馬県前橋市)

シオンの花言葉は、「追憶」。

漢字で「紫苑」と記すこのお花には、「鬼の醜草(おにのしこくさ)」という別名もあります。

一見すると恐ろしい名前のようですが、この名前は、今昔物語に記されている伝説によるものです。

それによると、昔々、母をなくした兄弟がおりました。

葬儀ののち、宮仕えのため毎日お墓にお参りできない兄は、お墓に悲しみを忘れるワスレ草を植えました。

一方弟は、ワスレヌ草(シオン)を植えて、欠かさず毎日お墓参りをしました。

するとある晩、弟の夢枕に鬼が現れて、親孝行の褒美にと、明日のことが前夜に分かる不思議な力を授けてくれたのです。

その力によって、弟はその後、幸せに暮らしました・・と、このようなお話です。

「追憶」などの花言葉も、このお話が元になっているのかもしれません。

それにしても、このお話ができた頃には既に、シオンのお花には、ワスレヌ草として「追憶」、「君を忘れず」のイメージが定着していたことになりますね。

西洋の忘れな草は、恋人への想いがモチーフですが、こちらは親への追想、孝行がテーマというあたりも興味深いところです。

「追憶」を花言葉に持つシオンは、こんな花です。

シオンは、キク科、シオン属の多年草。

学名の Aster tataricus は、「タタールの星」を意味し、原産地の中央アジアと、星のような花の様子からつけられたようです。

生薬としても知られ、根には去痰や利尿の作用があり、現在も漢方薬の原料として用いられています。

先ほどの今昔物語にも記されているように、日本でも古くから馴染み深いお花です。

秋に咲く紫苑に似ていることから、「春紫苑(ハルジオン)」「姫紫苑(ヒメジオン)」という、身近な春のお花の名前がつけられたのだたとか。

確かにどのお花も、豊かな花枝を広げて高く伸びる立ち姿が似ていますね。

そのシオンの草丈は、2メートル近くまで成長し、高く揺れるお花の間に十五夜のお月様もかかって見えたことから、「十五夜草」の別名も持っています。

  「すみかより 四五寸高き しおに(シオン)かな」(一茶) そんな、馴染みの深いシオンのお花ですが、現在は専ら観賞用の栽培のみで命を繋いでいるという事は、あまり知られていません。

国内で自生するシオンは、九州のごく狭い範囲に限られ、絶滅危惧種にも指定されているそうです。

栽培用の綺麗なお花が次々と作出されたり、新たな品種が海外から持ち込まれたり、ガーデニングやお花に対する関心が高まりを見せる中、日本古来のお花や山野草、古くから親しまれた品種にも、目を向ける機会があるとよいですね。

シオンの花言葉から貴方を占うと・・・

物覚えがとてもよく、冴えた感覚の持ち主であるあなた。

その鋭い勘は仕事でも遺憾なく発揮され、周囲に一目置かれる半面、心を開いてくれる友人ができにくいタイプかもしれません。

感性が敏感な分、本当は人一倍繊細で優しい面も持ち合わせているのに、知性が邪魔して人前では硬くなってしまうのです。

時には心をゆるめてみましょう。

あなたの意外な部分を発見すれば、きっと親しい友達も増えるはず。