ローズマリーの花言葉にまつわるお話

ローズマリー 花言葉 写真

写真撮影:青木繁伸(群馬県前橋市)

ローズマリーの花言葉は、「再生」。強い芳香と多岐にわたる薬効を持ち、西洋では古くからとても重要なハーブとして、薬や料理、魔除けなど、多くの場面で使われてきました。特に、女性にとって有効な働きが豊富にあるとされ、中でもエリザベート王妃のハンガリー水のエピソードはとても有名です。14世紀のハンガリー、修道院に伝えられていた秘蔵のハンガリー水の処方によって持病を治したエリザベート王妃は、白くなった髪もつやつやの黒髪に戻り、70歳を過ぎてからポーランド王のプロポーズを受けたとか。まさに「再生」の物語です。その薬効や健康への効果は現代になり科学的にも実証されていますから、脚色は大袈裟になっているとしても、伝説はきっと真実を元にしているのでしょう。

「再生」を花言葉に持つローズマリーは、こんな花です。

ローズマリーは、シソ科、ロスマリヌス属の常緑性低木です。原産地は地中海沿岸地方。立性と匍匐(ほふく)性に別れ、前者はハーブガーデンの中でも低木として大きく育ち、後者はハンギングの素材などにぴったりです。実益をもたらす芳香や薬効に加え、冬も緑を保つ葉が永遠の象徴にされたり、愛や貞節を表わすシンボルにもなったり、西洋では長い年月をかけて、人々に親しまれ続けてきた植物です。

日本でも、ハーブが一般化を始めた80年代頃から、先ずスパイスとして、それから精油としての利用も広まり、現在に至ります。枝葉を乾燥させたものは、肉料理を中心に使われ、匂い消しに加え、殺菌作用で肉の鮮度を保つ作用もあります。ハンガリー水の伝説でも知られる薬効は、優れた抗酸化力により実証され、ポリフェノールの含有量も大変高い事がわかっています。

その他にも、血行を改善したり、炎症を抑制したり、花粉症を和らげたり、育毛効果を表したり、その効果は枚挙に暇がありません。記憶力や集中力を刺激する作用は、脳神経細胞維持とも関わる効果が報告されていて、研究が進めばアルツハイマーやパーキンソン病に対する効果も期待できるとか。なんとも有用な植物です。ローズマリーの強くすっきりとした香りはたしかに、いかにも勉強や仕事の見方にもなってくれそうですね。

でもこんなお話ができるのも今でこそ、昔の人達は、このような科学的立証など無くてもローズマリーの薬効を発見し、おおいに役立ててきました。古くは、エジプトのファラオのお墓からも、ローズマリーの枝葉が副葬品として発掘されているそうです。また古代ギリシャ、ローマの時代には、化粧品に使われたり、魔除けとして花冠や儀式の薫香という形で用いられたりしました。

ヨーロッパがキリスト教の時代に入ると、今度はそのローズマリーという名前から、エジプトより逃れる道中のマリアが、赤子のイエスを夜露から守るため白いお花の木に青いマントをかけると、そのお花が青く染まってローズマリーが誕生した・・という中世ヨーロッパらしい伝説も生まれています。また、シェイクスピアの名作「ハムレット」の中で、薄幸のヒロイン、オフィーリアが「私の事を忘れないで」と、ハムレットに手渡した小枝もローズマリーでした。ローズマリーの持つ「記憶」への効力は、こんな時代から既に、人々に何かを感じさせていたのでしょうか。

ローズマリーの花言葉から貴方を占うと・・・

自分に対して、ちょっと自信が持てないのか、過小評価してしまいがち。強く出られたり、きつく叱られたり、何かショックな事にであったりするたびに、大きく気持ちが後退してしまいます。そんなあなたには、立ち直りのくすりが必要です。といっても、自分を無理に急き立てることはありません。じっくりと、できるところから立て直していきましょう。往々にして、人は自分が思っているほどに、他人のことに関心が強くは無いのです。あれこれ言ってくるわりに、根っこはそんなにありません。卑屈にならず、あなたが正しいと思った事をやりとげましょう。理解者はきっと現われますよ。