パンジーの花言葉にまつわるお話

パンジー

写真撮影:青木繁伸(群馬県前橋市)

パンジーの花言葉は、「物思い」。

そして、パンジーという花の名前の由来は、フランス語のパンセ(考える)という言葉です。

パンジーのお花の模様が物を考える人の難しい顔のように見えるからとも、頭を垂れて物思うような蕾の姿のせいだとも言われています。

人の顔にたとえる発想は日本にもあるようで、人面草の別名もありますが、人により笑っているようにも怒っているようにも見えたりするパンジーの表情を、考えているととらえたセンスも何だか哲学的で素敵ではありませんか。

地上に降り立った天使がパンジーの愛らしさに魅せられて、その花びらにキスをすると、天上の愛を人々に告げ知らせなさいと言い残して天に帰っていった・・そんな言い伝えも、こんな愛らしいお花ならしっくりと馴染みます。

そんな言い伝えからか、「愛の使者」の花言葉も持つパンジーには、マイナーな意味合いの花言葉が見当たらないことからも、人々よりたいそう愛されてきたお花であることがうかがえます。

「物思い」を花言葉に持つパンジーは、こんな花です。

パンジーは、スミレ科、スミレ属の一年草。

北ヨーロッパの原野に群生していた野のスミレに交配を重ねながら作り出されました。

その出生を物語るように、寒さに強く、色彩に乏しい冬の花壇を華やかに彩ってくれる貴重なお花として、お庭や公園など公共スペースで大役を果たしています。

一年草と言っても、パンジーのお花は冬を2回知っています。

秋撒きのパンジーは発芽温度が低く、1年目の冬をまず葉っぱの状態で経験します。

そうして1年を過ごし、2年目の秋になると蕾を付けて、ようやくお花を咲かせるのです。

でも実際のところ、日本でパンジーを種から育てる人は少ないのではないでしょうか。

パンジーといえば、苗を買って植えるのが一般的ですね。

なぜなら、冬に強いパンジーは、高温多湿な日本の夏が大の苦手だからです。

園芸農家の人々が1年かかって難しい苗の栽培をしてくれるから、私たちはパンジーをいきなりお花から楽しむことができるのです。

そうやって、四季をひととおり経験したパンジーのお花の秘密を知れば、顔をゆがめて首をかしげたお花の様子も、いよいよ物思いに耽っているようなたたずまいに見えてしまいますね。

パンジーのお花は、咲き終わった花を摘んで少し手をかけてあげるだけで、ひと冬じゅう次から次へと新しいお花を咲かせます。

そして陽光がだんだん暖かくなるころ、命を使い果たしたように枯れていきます。

そんな早春の頃のある日、くたびれ始めたパンジーの葉っぱの上に、とっても個性的な居候を見つけました。

赤黒縞模様の体中に無数の太いとげまで装着した、派手な姿の芋虫です。

嫌いな人が見たら卒倒しそうなインパクトで、半ば枯れかけたパンジーの上にのっそりと居直る怠惰な雰囲気は、芋虫がそろそろ蛹になる準備をしていることを示していました。

間もなく芋虫は金属光沢の飾りをつけた不思議な蛹になり、明るい春の日に蝶へと生まれ変わりました。

ルリタテハ。

小さな黒い翼に目も覚めるような美しい瑠璃色の帯模様をまとい、役目を終えたパンジーの葉から飛び立っていきました。

パンジーの花言葉から貴方を占うと・・・

とても思慮深い人。

何事に対しても軽率に行動することがなく、よく考え吟味してから実行に移すのが身上なので、仕事はいつも着実です。

いわゆる不言実行型としての良さが認められれば、職場や交友などの人間関係の中でも皆から信用を集める人材となれるでしょう。

ただし、いつまでも考えてばかり実行に移せない面ばかりが強く出てしまうと、今度は臆病な引っ込み思案になってしまいますから、考え込むのもほどほどに。

失敗が許されない大事な場面は別ですが、時には思い切って飛び込んでみることも必要ですよ。