オレンジの花言葉にまつわるお話

オレンジ 花言葉 写真

写真撮影:青木繁伸(群馬県前橋市)

オレンジの花言葉は「結婚式」。

花嫁を飾る花として頭にコサージュをつけるのは、ギリシャ神話の天帝ゼウスが結婚するときに、妻の女神ヘラに贈った花がオレンジだった事から。

また、オレンジには花嫁を守り幸福に導く力があるという言い伝えが、ヨーロッパには古くからあるそうです。

丸い金色の実がたわわに実る様子が、女性や多産のシンボルとされたのでしょう。

結婚式の他にも、オレンジの花言葉には「純粋」、「花嫁の喜び」、そして「豊富」、「寛大」など沢山のイメージがあてがわれています。

こうして並べて見ていると、まるで少女から母親へと辿る女性の半生のようですね。

「結婚式」を花言葉に持つオレンジは、こんな花です。

オレンジは、西アジア、インドのアッサム辺りが原産の、ミカン科の常緑樹です。

オレンジが本格的にヨーロッパ全土に持ち込まれたのは7世紀ごろ。

イスラム教徒によってもたらされ、十字軍と共に世界に広められました。

15世紀の終わりごろには、コロンブスによってアメリカ大陸に植えられています。

19世紀後半そのアメリカに、当時最も人気のあったポルトガル産のオレンジが渡ってきました。

後にカリフォルニアの一大産業となるそのオレンジの銘柄が、有名なバレンシア・オレンジです。

オレンジの用途は、食材だけではありません。

花も実も、枝葉までもが香り高い香油の原料として用いられます。

中でも、モロッコ産のエッセンシャルオイル、ネロリは大変高価で珍重される香油です。

花弁を蒸留したネロリが最高級品とすれば、もう少し手ごろなオイルもあります。

果実の皮からはオレンジ、花や小枝からはプチグレンと、木全体が精油の原料となるのですから、食用以外にもとても利用価値の高い植物です。

そんなオレンジの輝くような存在は、明るい太陽や暖かい気候、風光明媚な南の国のイメージを表わす小道具として、文学の中でも好んでモチーフにされてきました。

アルプスの北側に属する者にとって、地中海沿岸の国々は、永遠の憧れの対象として文学の中でもよくテーマにされていますね。

トーマス・マンが「ベニスに死す」や「トニオ・クレーゲル」で描いた光と影の世界は象徴的です。

ゲーテの小説に登場する薄幸の娘ミニヨンが、故郷イタリアを懐かしんで歌う中にも、オレンジやレモンの名が効果的に登場しています。

ニューヨークで底辺生活を送るプエルトリコ系の少年が、カリフォルニアを夢見ながら、オレンジ欲しさに男娼の道に踏み込んでいく逸話は、漫画として既に古典になりつつある吉田秋生の「カリフォルニア物語」の中でした。

美しい土地への憧れ、陽光の象徴のようなオレンジは、花といい実といい、その秀でた色や香り、芳醇な誘惑で人々に様々なロマンを抱かせてきたに違いありません。

本場で咲き誇るオレンジのお花達には及びませんが、日本にも同じ柑橘系の庭木なら身近にたくさんありますね。

金柑やだいだいなどのお花も、オレンジとよく似た清楚な姿と清浄な香りを持っています。

そういえば、お正月のお餅に乗っているだいだいの事は、英語でビター・オレンジというのです。

ちょっと楽しくなりますね。

オレンジの花言葉から貴方を占うと・・・

とても穏やかで、温かい空気をまとったあなたは、母のような包容力を持った人。

どんな相手も、真綿のようにふんわり受け止めて包み込んでしまうあなたの元では、尖った心も捻れた気持ちも、ゆるゆると和らいでいくようです。

誰からも愛される素質を持っていますから、素直にそれを伸ばしてあげましょう。

想い人と結ばれる運命の星が、あなたの上に輝いているようです。