おにゆりの花言葉にまつわるお話

おにゆり 花言葉 写真

写真撮影:青木繁伸(群馬県前橋市)

おにゆりの花言葉は、「待ち望んだ幸福」、「賢者」、「荘厳」、「富と誇り」等々、どれもなかなか立派なものです。

そもそも百合という清純派の代名詞のようなお花の頭に「鬼」が付いてしまったところが、このお花のたる所以でしょう。

オニヤンマとかオニゲシとか、色々な植物や昆虫に付けられた「鬼」は、特に大きい事を表わしている場合が多いのですが、このおにゆりの場合は大きさだけでなく、元気に反っくり返った花びらや、よく目立つ黒褐色の斑点など、派手な姿そのものが赤鬼に例えられたともいわれます。

そんなオニユリですが、記憶の中ではただ懐かしい夏の風景として思い出されるばかり・・という方も多いのでは?なにしろ、夏休みを象徴するようなお花のひとつですもの。

子ども達にとっては「待ち望んだ幸福」そのものです。

おや、そう言われてみれば、この花言葉だけがちょっぴり庶民的ですね!

「待ち望んだ幸福」を花言葉に持つおにゆりは、こんな花です。

おにゆりは、ユリ科、ユリ属の多年草。

鱗茎をユリ根として食材にしたり、漢方薬にも用いられます。

種は作らず、葉の付け根にむかごを作るので、その有る無しで、とても良く似た近縁の「こおにゆり」(むかごを作らない)と区別する事ができます。

英名はタイガー・リリー。

迫力ある姿からのイメージでしょうか。

また、ユリの学名 Lilium(リリウム)は、ギリシャ語の「白」が語源となっていて、それはギリシャ神話のあるエピソードからきているのです。

浮気者の神様ゼウスが、一目ぼれした若い女性を騙して近づき、子を産ませてしまいます。

長じてヘラクレスとなるその息子に永遠の命を授けるお乳を飲ませるため一計を案じたゼウスが、妻のヘラを眠らせて赤ん坊のヘラクレスに吸わせようとするも、気付いてしまったヘラ。

驚き怒って、ぱーっと払いのけたそのはずみで、こぼれたお乳が半分は天に飛び散り、天の川に。

残りは地に落ちて、ユリの花が咲き出たのです。

天の川が英語でミルキーウェイと呼ばれ、ゆりが白色を意味するのは、そんな物語に端を発するのですね。

だから本来ゆりは、白くあるべきものだったのでしょう。

キリスト教でも、聖母マリアの純潔の象徴として描かれ、天使の持つ杖にも咲き出ているのはしらゆりの花です。

日本で鬼を付けられてしまったこのユリは、そんな経緯もあって、西洋でも虎になぞらえらえれてしまったのですね。

とはいえ日本の田舎の風景の中では、農家の庭先や畑、山すそや田んぼや河原など、いたる所で夏の景色の彩りとして、おにゆりは懐かしさを感じさせるお花の1つだと思います。

咲き終わってはらはらと散った花びらを拾い、手のひらでくるくる揉んで、付け根の所を少しちぎって息を吹き込み、風船にして遊んだ記憶のある方はいらっしゃいませんか。

おにゆりが散ってしまったら、つくつくぼうしが鳴き出して、夏休みもとうとう終盤です。

おにゆりの花言葉から貴方を占うと・・・

けっこう世話好きで、人のためにばかり頑張ってしまうあなた。

心の中は、人一倍淋しがりで自分のことも振り向いて欲しがっているのに、ついつい痩せ我慢してしまいます。

そんなあなたの気持ちに、誰も気付いてはくれません。

でも、本当の幸せはちゃんとあなたの近くにあるのです。

周囲をうらやむことをやめて、自分の好きな物事に集中しましょう。

あなたのことは、みんなが尊敬してくれています。

焦らず自分の道を一心に進んで行けば、きっと待ち望んだ幸運が訪れますよ!