ネジバナの花言葉にまつわるお話

ネジバナ 花言葉 写真

写真撮影:青木繁伸(群馬県前橋市)

ネジバナの花言葉は「思慕」。別名のモジズリの名から、古今集にある河原左大臣の歌、「みちのくの しのぶもじずり 誰ゆえに 乱れむと思ふ 我ならなくに」と共に紹介されることもありますが、この歌を現代語にすると「陸奥の国で織られる「しのぶもじずり」という乱れ模様の衣のように、乱れてしまう私の心は誰のせい?私のせいじゃありませんよ・・?」こんな感じでしょうか。お分かりのように、ネジバナのお花は出てきません。

これにはさらに奥があり、時は万葉集にさかのぼります。「しばつきの みうらさきなる ねつこ草 あい見ずあらば 吾恋ひめやも」・・この「ねつこ草」こそが、ネジバナという説があるのです。この歌を元に、いつしか「思慕」の花言葉が生まれたとか。おおらかな万葉の時代、詠み人知らずの東歌、そして「ねつこ草」といういかにも愛らしい名前・・群れ咲くネジバナの姿に重ねると、とても親しみがわいてきますね。

「思慕」を花言葉に持つネジバナはこんな花です

ネジバナは、ラン科のネジバナ属に属する、ランの一種です。花丈はわずか10cmからせいぜい40cm程度で、一つ一つの花も直径5mm〜1cmほどの、本当に小さなお花です。でも、ひとつひとつの花をよく見ると、ピンクと白のツートンカラーが美しく、れっきとしたランの形をしているのがわかります。 ネジバナが好むのは、水はけの良い開けた感じの野原のような場所。日当たりのよい空き地などに群生しているのを見かけた人も多いでしょう。芝生によく生えてくる事でも知られています。だから、雑草として他の植物と一緒に芝刈り機にかけられてしまうことも多いのです。

ネジバナの花は、その名のとおり、花穂の周囲をぐるっと螺旋階段が昇るように、ねじれながら咲いていきます。朝顔のつるなど、ねじれる植物には決まった方向がある場合が多いのですが、このネジバナにはそういうこだわりは全く無いようで、右巻き、左巻きどちらも見られます。中には途中で方向変換してしまう個性派もあったりで、見ていて飽きません。

ねじれた花の姿は、洋の東西に関わらず、ネジバナの第一印象なのでしょう。英名は「Lady’s tresse(レディの巻き毛)」というのだそうです。直毛の人の方が少ない、西洋ならではの発想ですね。 よく見ていると、たまに真っ白な色をしたものも見つかるネジバナは、山野草の愛好家からも可愛がられていて、鉢花として育てる方もいらっしゃるとか。けれど、一株だけの栽培は意外と難しいそう。たくさんの仲間と一緒に広い野原に咲く方が、このお花は好きなのかもしれませんね。

ネジバナの花言葉から貴方を占うと・・・

「思慕」の花言葉のように、恋い慕う相手に対しては、とても一途な思いを寄せるあなた。その誠実さは、あなたの素敵な一面です。でも、あまり引っ込み思案に過ぎると、せっかくのチャンスも逃がしてしまうことに。本来は気が利いて明るい性格のあなたですから、時には勇気を奮ってみるのもよいかもしれません。