なでしこ の花言葉にまつわるお話

なでしこ 花言葉 写真

写真撮影:青木繁伸(群馬県前橋市)

なでしこの花言葉は、「純粋な愛」。

お花の大好きだった万葉の歌人、大伴家持が特に愛したのが、このなでしこでした。

「わが屋戸に まきしなでしこ いつしかも 花に咲きなむ なそへつつ見む」

「なでしこが その花にもが 朝な朝な 手に取り持ちて 恋ひぬ日なけむ」

庭に自分で育てたなでしこを、想う人の姿になぞらえたと思えば、あなたがなでしこだったなら毎朝手に取って愛でない日は無いのに・・と。

家持さんは、なでしこのお花を、大切な女性の姿としょっちゅう重ねていたみたいですね。

花言葉のように純粋な、一途に想う気持ちを託すのにふさわしい、可憐なたたずまいのなでしこは、長い間、日本女性のしとやかな美しさの代名詞でもありました。

最近の大和なでしこといえば、やっぱりサッカーのナデシコジャパンでしょうか。

大和なでしこも随分、イメージチェンジをしましたね。

「純粋な愛」を花言葉に持つなでしこはこんな花です

ナデシコ科ナデシコ属のお花には、日本に古来から自生するカワラナデシコや、中国より伝わった石竹などがあります。また、母の日には欠かせないカーネーションもナデシコ属で、ナデシコとは近い親戚のお花です。

「草の花はなでしこ。唐のはさらなり、やまとのもめでたし」・・日本原産も、中国からの渡来ものも、どちらも可愛いわ、と清少納言が述べているように、お花もこんな昔から海を渡って交流していたのですね。

時代は進み、園芸が流行した江戸時代になると、なでしこの品種改良も盛んに行われ、一重咲きや八重咲きなど無数の品種が生まれて、イベントなども開かれたりしたのだそうです。

品種といえば、学名にもなった細長い立派ながくや、細かい切れ込みのある花びらは、同じナデシコ科ナデシコ属のカーネーションの花にもちゃんと受け継がれていますね。

カーネーションや、その他多くのなでしこの品種には、今でこそたくさんの色がありますが、原種であるなでしこはピンク色です。実をいうと、このpinkという単語、英語ではなでしこそのもののことで、ぎざぎざに切り取(pink)られた形の花びらから名づけられたようです。そこからいつしか英語でも、その花の色まで示すようになったのですね。ためしに今でも英和辞典でpinkを引くと、真っ先になでしこが出てきますよ。

なでしこ の花言葉から貴方を占うと・・・

花言葉どおりに、とても純粋で正直なあなた。

その誠実さに触れれば、たとえ不純な気持ちで近寄る男性がいたとしても、子羊のように改心してしまうかも・・?

ただその一方で、真面目さゆえの不器用さも持ち合わせているので、あまり1つの事にとらわれ過ぎて他がおろそかになったりしないよう気をつけて。

時にはゆったりとした気持ちで周囲を見渡してみれば、気持ちがずっと楽になりますよ。