金木犀の花言葉にまつわるお話

金木犀 花言葉 写真

写真撮影:青木繁伸(群馬県前橋市)

金木犀の花言葉は、「謙虚」。

お花の咲く最大の目的は実を結ぶ事ですが、そのための方法は植物によってほんとうに様々です。

綺麗なお花の装いも、本来はそのミッションを果たすための大切な小道具。

花粉を虫に運んでもらうためには甘い蜜もこしらえ、目立つ色彩をまとって万端の準備で挑みますし、風まかせの風媒花ならその必要もないので、お花は質素に済ませてエネルギーは他の事へと回すでしょう。

また時には外敵から身を守る必要だってありますから、可愛い姿に似合わず毒を持っていたり、鋭い棘で刺したりと、健気な防衛策を取るものもありますね。

金木犀は虫媒花ですが、お花そのものが目立つのではなく、香りを放って自分の存在を示します。

普段は目立たず、お花が咲いても姿より先に香りでそっと教えるという演出が、「謙虚」の花言葉につながったのでしょう。

ところでこの金木犀の香り、主成分となる物質に、モンシロチョウはじめ多くの虫を寄せ付けない忌避効果が見つかったとか。

ハナアブの中の一部の種類だけが、喜んで金木犀を訪れるのだそうです。

多くの花が沢山の虫を呼ぼうとお座敷を広げている中で、金木犀はなんと、あの香りを使ってお客をしっかり選んでいたのですね。

金木犀には「謙虚」の他に「気高さ」の花言葉もありますが、虫たちにとっては、どうやらこちらの花言葉の方が当たっていそうです。

「謙虚」を花言葉に持つ金木犀は、こんな花です

金木犀は、中国原産のモクセイ科、モクセイ属の常緑樹。

普段はほとんど意識もせずにいたものが、季節がやってくる度にその存在に気付かされる金木犀。

ずいぶん遠くからでも香る強い芳香が、このほんとうに小さなお花から発しているのが不思議でなりません。

少しパステルがかった柔らかなオレンジ色も、この香りにはよく似合って見えますね。

あまりに小さく繊細なそのお花は、雨が降ったりすると一度に落ちてしまいますが、散った後もしばらくその明るい色が辺りを彩り、これもまた美しいものです。

金木犀や銀木犀など、モクセイの仲間を含むヒイラギ科には、幅広く色々な植物が属しています。

例えば同じモクセイ属のヒイラギは、とがった葉っぱや赤い実の印象が先立ちますが、そのヒイラギの白いお花も金木犀に似た良い香りを放ちます。

香りでいえば、ジャスミンのお花もヒイラギ科の仲間ですし、ライラックも花穂は豪華版だけれど、ひとつひとつのお花の小さくぽてっとした様子は、金木犀ともどこか似ています。

お花の形や付き具合から見れば、オリーブやヒトツバタゴも親戚だと納得がいきますし、たいへん面白いものです。

金木犀のお花はすぐ散ってしまいますが、散った後もその香りは暫く消えず、また可愛いオレンジ色も美しいので、なんだかもったいない気持ちになりますね。

捨てるにしのびず、何かに使いたくなってしまいます。

実はそれを存分に楽しんで実行しているのが中国の人たちです。

中国では金木犀の花は桂花と呼ばれて親しまれ、お茶の香り付けにしたり、お酒に漬けたり、砂糖に香りを移してお菓子はもちろん様々な料理に使ったり、それはたいへんな愛されようです。

中でも桂花陳酒という金木犀を漬け込んだお酒は、楊貴妃が愛飲していた事でも知られる有名なお酒です。

一方の日本では、一斉に咲き揃う季節がくれば、誰もが思い出し、香りに寄せてうっとり昔の思いなどにふけったりはするものの、お花を利用してその香りを料理に使おうという流れにはならなかったようで、ただ専らトイレの芳香剤のイメージとして定着してしまったのは、ちょっとお花に対して気の毒に思われます。

ミントのお茶を歯磨きの味がするからと苦手な人がいるように、金木犀の香りもトイレと直結してしまう人は少なくないようで、香りの利用も場合によって、よしあしですね。

庭木としてすっかり定着した人気の金木犀ですが、この植物が中国から日本にもたらされたのはけっこう遅く、江戸時代の初期頃ということです。

万葉の歌人や平安貴族たちが、もしこのお花を知っていたなら、どんな歌が生まれていたことでしょうね。

金木犀の花言葉から貴方を占うと・・・

謙虚な人になりたいと思っても、なかなか難しいと感じていますか。

どうして自分はこんなに勝気なんだろう、つまらない事で張り合ってしまう自分が嫌・・など。

つい意地になってしまう自分を見つめる事ができるあなたは、じゅうぶんに謙虚になれる素質を持っています。

意地を張ったり強がったりするのは、自分に自信が無かったり、後ろめたい気持ちがある事の裏返し。

一番困るのは、その事に気付かず延々と威張っていられる人でしょう。

自分の弱さに気付けた人は、何か自信を持てることを作ればよいのです。

人と同じでなくても構いません。

自分が一番大切にしたい何かがあれば、それを大事に育ててみましょう。

自分にちゃんと自信のある人は、おのずと謙虚さも身についてくるものです。