柿の花言葉にまつわるお話

柿 花言葉 写真

写真撮影:青木繁伸(群馬県前橋市)

柿の花言葉は、「自然美」。

最近は洋風の建物が増えて、お庭に柿の木を植える家もだんだんと減っているのでしょうか。

一昔前までは、柿の木を庭木に植えている家がたくさんありました。

柿の花を見たことがありますか?りんごや桃などバラ科の果物のお花は、桜の仲間だけあってひらひらと可愛いものばかりですが、柿の花の方は、一見しただけではわからないぐらい地味な姿をしています。

大きな緑色のがくの中に埋もれるような、白い小さな花です。

けれど、良く見るとナチュラルな色合いがなかなか美しく、後にあの特徴的なへたとなるがくの部分は、まるで緑色の可愛い額縁のようです。

雄花と雌花があって、雄花や受粉できなかった雌花は、そのままぼとりと花ごと落ちてしまいます。

この緑色をした柿の花や、まだ小さな青い柿の実は、里山の夏の風景とイメージが重なります。

その夏も終わり、だんだん陽射しが恋しくなる頃には、暖かな色合いの柿の実が青空に映えて、まさに花言葉の「自然美」そのもの。

秋の実りは独り占めせず鳥にも残しておきましょうと、こずえに幾つか残しておく美しい習慣もありました。

「自然美」を花言葉に持つ柿は、こんな花です。

柿は、カキノキ科、カキノキ属の落葉樹。

特に私達が普段食べている甘柿は日本特産、世界中探しても、こんなに柿が身近なのは日本だけです。

学名も Diospyros kaki と、日本語がそのまま用いられています。

Diospyrosは、ギリシャ語で神の食べ物を意味するそうですから、何とも有り難い名前をもらったものです。

柿の実は、ビタミンCを豊富に含み、へたは咳止めやしゃっくりの薬になりますし、葉にはビタミンの他ミネラルやフラボノイドもたっぷりで、お茶にして飲むことができるだけでなく、殺菌作用もあり、その効果は柿の葉寿司などに利用されています。

渋柿の渋は団扇や和傘の防水加工にも用いられました。

この渋のもとであるタンニンは、二日酔いの原因を取り除く働きがある他、放射性物質の体外排出にも関与しているのだとか。

これだけ役に立てば、神の食べ物も面目躍如ですね。

柿といえば甘柿に渋柿。

固いうちは甘くならない渋柿も、アルコールなどを用いて渋抜きしたり、干し柿にする事で甘くなりますが、本来、柿のあるべき姿は渋柿が自然なのです。

果実を付ける植物は、おもにその実を鳥や動物に食べられる事で種を運んでもらうようにできていますが、柿も本来は果実が柔らかく熟しきり、種が成熟して撒かれる準備が整ったら、そこでやっと甘く変身するのです。

食べてもいいよというゴーサインのための甘味ですから、実が固く締まって種も未熟なうちから早々と甘くなってしまう甘柿は、自然の摂理には反しているというわけです。

熟れた柿といえば、ヨーロッパで唯一柿の生産のある国はイタリアですが、イタリアの柿はどろどろに熟しきってから食べる習慣だとか。

渋柿の一種なのかもしれませんね。

しかも、イタリアでは日本語がそのまま用いられて「カキ」と呼ばれているのはよいですが、男性名詞の複数形が母音の i で終わるイタリア語のこと、「カキ」は複数形という勘違いが起こり、柿1個の場合は最後に o が付く男性名詞単数形にわざわざ直し、「カコ」と呼ぶ人が多いのだそう。

文法の為すいたずらが、なんとも愉快ですね。

柿にまつわる物語といえば、猿蟹合戦の昔話が有名ですが、ちょっと変わったところでは、宮城県の柿の妖怪、たんころりんも興味深い存在です。

お庭の柿を、実るにまかせて放っておくと、食べてもらえない柿の木が大入道に化けて、夜になると街をさまよいつつ懐から柿をぼとぼと落としてあるくのだとか。

天恵の恵みともいえる柿の効用を知れば、そんな教えを含んだ言い伝えにも、深く納得がいくというものです。

柿の花言葉から貴方を占うと・・・

飄々とした空気を漂わせる自然児。

周囲に振り回されず、かといって意固地になって自分の殻に閉じこもるわけでもなく、いつでも自然体でいられる人です。

しっかりとした自分の価値観を持っているけれど、他人の意見にも耳を傾け、人の気持ちに寄り添うことができるあなたは、とても希少な人材。

あまりにいい人過ぎて、ねたむ者も中にはいるかもしれませんが、そんな相手の存在すら、風のようにさらりと受け流してしまえる度量が備わっているのです。

ただそれだけに、要らぬ苦労を背負い込まないように気をつけてくださいね。

人知れず悩んでしまう事のないよう。

本音を打ち明けられる友達は、あなたにもやっぱり必要なのです。