ハナミズキの花言葉にまつわるお話

ハナミズキ

2009.5.30 八戸鯉双郷

ハナミズキの花言葉は、「返礼」。

北アメリカ原産の落葉高木、ハナミズキの苗たちが日本にやってきたのは、公式には大正4年のこと。

ワシントンD.C.の名物にもなっているソメイヨシノの桜の木が、日本から贈られたものである事は有名ですね。

時の東京市長、尾崎氏によって寄贈されたその桜の木への返礼として、日本に上陸したのが40本のハナミズキの苗だったのです。

いまや日本中で庭木や街路樹、公園の景観の一部として親しまれているハナミズキ。

日本的な風景にもしっくり馴染むのは、その優しいたたずまいの樹形のせいでしょうか。

それとも、まるで折り紙細工のようにも見える清楚な雰囲気のお花のせいでしょうか。

「返礼」、「私の想いを受けてください」などのハナミズキの花言葉は、どれも日米友好のエピソードを思わせるものですね。

その他、ハナミズキには「おだやかな心」などの花言葉もあります。

「返礼」を花言葉に持つハナミズキは、こんな花です。

ハナミズキは、ミズキ科、ミズキ属の落葉高木。

日本原産で近縁のヤマボウシに似ることから、アメリカヤマボウシの和名もあります。

4月の下旬から5月上旬にかけて、白や淡いピンクの平たい形をした大きめの花を豊かに開くその枝ぶりは、上に行くにつれて広がっていくケヤキのようなすっきりした樹形と、ほどよく茂った葉っぱとのバランスがとてもよく、花陰にたたずむと、こずえを通した陽光が明るく降り注ぎ、なんともいえない優しい気持ちに満たされます。

ハナミズキが庭木や街路樹に好まれるのは、花が美しいからだけではありません。

秋になると美しく紅葉し、鮮やかな赤色の複合果を付けて、私達の目を2度も3度も楽しませてくれます。

おまけに、自然に美しい樹形に整って育つ性質があるために剪定の手間もほとんどかからず、庭木としては本当に理想的。

公共スペースなどにうってつけなのも理解できますね。

やさしく主張しすぎない雰囲気で、和にも洋にも馴染むハナミズキがとても印象的な場所のひとつとして、愛知県犬山市の明治村のお話をしましょう。

全国各地で老朽化したり解体の憂き目をみようとしていた歴史的な建造物を、山あいの咽かな自然の中に移築したテーマパーク風の博物館として有名な明治村。

雰囲気のある洋館や漱石鴎外邸などの日本家屋、芝居小屋や商店、教会や赤レンガの工場などの建物が、どれも見事に調和しながら共存している風景は、単にレトロな気分を盛り上げるだけでなく、街全体の景観や環境について今一度振り返る機会を与えてくれているようで、とても感慨深い思いに浸れる素敵な施設です。

この明治村には、ハナミズキの立ち木が多く採用されていて、季節になるとそのお花と建物の風景とが本当によく溶け合って、情緒もさらに倍増するのです。

和洋が美しく折衷しあった洋館と、日米友好の証であるハナミズキのお花。

白い窓枠に瓦屋根、バルコニーに石畳・・そんな風景と重なって咲く花は、明治時代にはまだ日本にもたらされていなかったはずなのに、淡く暖かい春の陽射しのよく似合う、ちょっとハイカラで懐かしい空間と見事に溶け合っていたのが忘れられません。

ハナミズキの花言葉から貴方を占うと・・・

決して目立つほうではないのに、知らずと存在感を与える人。

おだやかに受け入れる性格は人に安らぎをあたえますが、決して場を賑やかす存在ではないために、誰にでも即効でアピールすることは難しいかもしれません。

でも、そんなあなたの良さを理解できる人が必ずいつか現れるでしょう。

その人は、物事の本質を見抜ける良い目を持った人に違いありませんよ。