月下美人の花言葉にまつわるお話

月下美人

2009.6.15 my garden

月下美人の花言葉は、「儚い美」。

文字通りの儚い命のこのお花、ふうわりと幾重にも重なった白い花びらを大きく開いた姿も、夜中の数時間のみというお花の命もあいまって、その名のとおり美人薄命にも似た美しいイメージそのものですね。

この素敵なお花の名前、実はなんと昭和天皇がつけたものだそうです。

昭和天皇がまだ皇太子だった時代、台湾を訪れた際にこのお花を目にし、側にいた台湾総督に花の名を尋ねたところ、総督も名前をご存知無かったのか「月下の美人です」と、とっさに答えたのが事の起こりとか。

植物学者としても有名だった昭和天皇のこと、きっとその答えがお気に召されたのでしょう、月下美人という日本名はそこから始まったのだとか。

「儚い美」の他、月下美人には「儚い恋」、「快楽」、「繊細」などの花言葉もあります。

「儚い美」を花言葉に持つ月下美人は、こんな花です

「月下美人」は、メキシコ原産、サボテン科、クジャクサボテン属の常緑多肉植物です。

同じクジャクサボテン属の孔雀サボテンによく似たお花ですが、孔雀サボテンが昼間に咲くのに対し、この月下美人は正反対の真夜中に咲くところがなによりの特徴です。

そんな性質のせいか、数々の伝説めいた言い伝えがあり、例えば新月の夜にしか開かないなど何かと神秘的なイメージを重ねられているお花ですが、実際には迷信であることが多いようで、ほんとうは意外と育てやすく親しみやすいお花なのです。

ひところは珍しい植物としてどこかでこのお花が咲けば新聞記事になったりしたものですが、最近は身近に育てている方々も多いのではないでしょうか。

この月下美人、元々は大木の幹の腐食した樹皮や、岩の割れ目にたまった腐葉土などに根を降ろして育つ着生植物で、なかなか逞しい生命力を持っているのです。

とても大きく育ち大輪の花を咲かせますから、大きな鉢とそれなりに広いスペースは必要ですが、水の遣りすぎに注意して、根が窒息しないよう通気性の良い土壌を保ちながら、寒い冬は室内に取り込むなどして育てれば、意外と誰でも上手に栽培することができるそうです。

月下美人のお花は、コウモリ媒花といってお花の蜜や甘い果実を好むコウモリ達によって受粉を成し遂げるお花の一種でもあります。

成熟したその実は甘く、果物として私達が食する事もできるため、最近は果樹としての栽培も進められているようです。

粒々の小さな種を含む赤い果肉は、同じサボテンの仲間でエキゾチックな果物として有名なドラゴンフルーツにもよく似ています。

また、実だけでなくその花びらも、お酒に漬けたり酢の物にしたりして食べることができるとか。

筆者はそのどれもまだ口にした事はありませんが、多くのサボテンが原産地では砂漠の生き物にとって大切な糧になっている事を考えれば、なるほどと納得のいくことです。

夜に飛ぶコウモリ達を呼び寄せて、その助けを借りながら実を結ぶ道を選んだ月下美人。

儚げなその名前や花言葉とは裏腹に、実際は命をはぐくむおおらかな母性を思わせる、恵みの植物でもあったのですね。

「月下美人」の花言葉から貴方を占うと・・・

思わず守ってあげたくなってしまうような、そんな儚さをただよわせている人。

決して目立たない方でもないし、むしろしっかりと芯の通った強さも持ち合わせているのですが、一生懸命頑張るほど、ふとしたおりに見せるか弱さが周囲の庇護欲や母性本能をそそる結果に。

でもそれは、本人が意図していないところのもの。

そこがあなたの良さなのです。

いつまでも、今の純粋なあなたのままでいてくださいね。