ガジュマルの花言葉にまつわるお話

ガジュマル 写真

写真撮影:青木繁伸(群馬県前橋市)

ガジュマルの花言葉は、「健康」。

ラテン語のイチジクを意味する属名からもわかるように、ガジュマルのお花はイチジク同様、私たちがふつうに木を見ているだけでは目にすることのできないお花です。

イチジクといえば、お花を咲かせる前にさっさと実を膨らませていく珍しい植物。

実が熟す頃になってようやく、小さなお花を咲かせます・・どこに?それは甘い実の中です。

いちじく独特のあのぷちぷちは、実はいちじくのお花たち。

同じ仲間のガジュマルのお花も、枝の先にある小さないちじくのような実の中にひっそり収まっているのです。

ガジュマルの木は、南国の鳥やオオコウモリの仲間に甘い蜜であふれる実をふるまい、その代償として彼らに種を運んでもらうのです。

羽を広げると1メートルから2メートル近くにもなるという巨大さに似合わず、花や果実が好物のオオコウモリ。

太々と絡み合うガジュマルのたくましい木立なら、そんなオオコウモリでも余裕で招き入れることができるでしょうね。

「健康」を花言葉に持つガジュマルは、こんな花です

ガジュマルは、クワ科、イチジク属の常緑高木。

南国の風物として、自生するたけでなく街路樹などに用いられたり、防風林や生垣として植えられたりもしています。

たしかにあの絡みつく根っこは地固めには最高に思えますね。

でも一方で、ガジュマルが建造物を侵食し、いつかは森の中に飲み込まれてしまいそうなアンコールワットの遺跡など、危惧を抱かせる話も伝え聞きます。

大きなガジュマルと一体化した遺跡のたたずまいは、それはそれで大変魅力的に映るのですけれど、先を考えると難しい問題ですね。

神々しくもあり、奇怪でもあるその姿から、ガジュマルの木には妖精が棲みついているという言い伝えもあり、それは沖縄ではキジムナー、奄美大島ではケンムンと呼ばれています。

彼らは真っ赤で毛むくじゃらな姿をした子供のようなものだとか、青くひょろ長い手足を持ち頭にはお皿があるのだとか、人に悪戯をしたかと思えば手助けしたり、相撲が好きなところなど、河童とよく似た属性を持っているようです。

ケンムンといえば、「島ひきおに」という絵本をご存知ですか?人間と友達になりたい赤鬼の悲しい物語ですが、その続編に「島ひきおにとケンムン」という絵本があって、これもまた本当にかわいそうな、でも心に響くお話です。

この絵本でも、ガジュマルの木は大きな役割を果たしていて、人々の身勝手から滅んでいくものたちへの、償いの思いを新たにする一冊です。

ところで、ガジュマルというと、太々と育ったたくましい気根が何より特徴であるぶん、葉っぱに対するイメージがいまひとつわいて来ませんね。

でも、ガジュマルの葉っぱの姿は意外と普通。

むしろつやつやと濃い緑が美しく、最近は観葉植物として小鉢に植えられたものが店頭を飾っているのをごらんになった方も多いことでしょう。

ガジュマルの鉢植えのポイントは、葉っぱと共に楽しめるその根っこです。

一株一株、とても個性的なその姿は、見ているだけでユーモラス。

思わず名前を付けて呼んであげたくなります。

また、ぷっくりとふくよかに膨らんだその株立ちを見ていると、健康な母性をも感じてしまうのは私だけでしょうか?それは、古代の土偶などにも表現されている、あのおおらかな母性です。

女性が痩せる事ばかり考えるようになる以前の、どっしりと暖かく「健康」そのものの母の姿です。

ガジュマルの花言葉から貴方を占うと・・・

心身ともに健康な人。

お日様の下ですくすく育ち、はち切れそうに実った瑞々しい野菜のような、飾らない健康な美しさに輝いています。

すべての人が最初から、あなたの良さに気づくことはできないかもしれないけれど、わかる人ならきっと初対面でも気づくでしょう。

着飾ったりあれこれいじったりするよりも、素顔のままのあなたを一番愛してくれる人は、実はそんなに少なくはありません。

自分の良さを曇らせないで、いつまでも元気に輝いていて欲しい・・あなたはそんな人です。