デイジーの花言葉にまつわるお話

デイジー 花言葉 写真

写真撮影:青木繁伸(群馬県前橋市)

デイジーの花言葉は、「無邪気」。

類するものとして、「乙女の無邪気」、「無邪気な乙女心」、「明朗」などがあります。

無邪気という言葉は、汚れのない愛らしさとともに、文字通り邪気の無い罪、罪なき悪戯といった毒をどこかしらに含んでいることもありますね。

無知な子どもゆえの残酷さなどに、それが垣間見られることはご存じのとおりです。

そんな残酷な無邪気さを、突き抜けた少女達のやるせないほどの反抗をとおして描いた「デイジー」(邦題は「ひなぎく」)という古いチェコ映画は、最近になってまた上映の機会があったので、ご存じの方も多いでしょう。

60年代のキッチュな少女趣味が女流監督ならではのずば抜けたセンスの下で弾けつつも、あまりにも前衛的で挑戦的な内容に賛否両論、当時のチェコでは上映禁止・・という立派な経緯をもった問題作です。

でも現代の日本の女の子達や、ファッションに敏感な人なら、まずその映像のお洒落さを純粋に楽しむことができるでしょう。

また当時のチェコの政情を考えれば、彼女達の反乱は何とも哀しく出口の無いものと悟ることもでき、この映画の深みを知ることになるのです。

同じ乙女のイメージでも、清楚で純潔なすみれやゆりのようなつつましい美しさに対し、「無邪気」の花言葉の持つそこはかとない毒の部分を、鮮やかに描いた不思議な魅力の作品です。

「無邪気」を花言葉に持つデイジーは、こんな花です。

デイジーは、「無邪気」の花言葉をそのままお花にしたような、愛らしい小さなキク科のお花です。

前述の映画のような、コケティッシュでキッチュな女の子の愛らしさは、八重咲き、ポンポン咲きの園芸品種のデイジーの姿にぴったり重なるように思えます。

中心の黄色の、なんと効いていることでしょう!でも、もしあなたが「無邪気」の言葉の持つもう一つのイメージ、汚れの無い純粋な愛らしさを求めるなら、原種のデイジーをどうかご覧になってください。

イギリスやアイルランドの人たちは、芝生が大好きです。

公園といえば、まず何もないただの広い芝生で、少しお天気がよくなればこぞって日向ぼっこを始めるのは、通年日照時間の少なめな気候にもよるのでしょう。

そして、その芝生につきものなのが、原種のデイジーです。

国土のほとんどが牧草地といえるようなアイルランドでは、その広い牧草地にも白いデイジーが至る所で咲いているので、国中がデイジーだらけといっても過言ではないでしょう。

そんな状態なので、当然原種デイジーは雑草扱いです。

広い芝生一面に、白いお花がぽつぽつと咲いているところに、大きな芝刈り機が定期的にやってきて、芝生もろともお花もすっかり刈り取られてしまいます。

それでもデイジーは元気です。

2、3日もすればまたお花が顔を見せ始め、春から夏にかけて、芝生には星をちりばめたようなデイジーのお花が咲き続けるのです。

一重咲きの愛らしい小さなデイジーは、直径もわずか1〜2センチほどの清楚なお花ですが、最近はその素朴さが見直されたのか日本でも園芸店などで扱われるようになりました。

デイジーを鉢植えにしていると、悩まされるのがあぶらむしです。

日本の気候との合わなさが、こういうところでも表れているのかもしれません。

お花や植物の害虫は、ほんとうに元気なお花には寄り付かず、元気が無くなってくると増えるのだそうです。

抵抗力などの問題があるのでしょうね。

日本で多年草として夏を耐えられないデイジーのか弱さを感じます。

日本ではゴルフ場の芝生を維持するために、農薬がたくさん必要だという話も聞きます。

芝生とデイジーがセットになっているイギリスやアイルランドの風景を思い出すにつけ、複雑な思いにかられます。

原種デイジーのお話ばかりになってしまいましたが、そのついでにもうひとつだけ、そのお話を。

花びらのたくさんついたデイジーのお花は、昼も夜もずっと開いているようですが、故郷のヨーロッパに自生する原種デイジーは、雨の日や曇った日、そして夜になると、花びらを閉じて眠ります。

そんな健気な姿も、人々からデイジーが可愛がられる理由のひとつなのかもしれません。

デイジーの花言葉から貴方を占うと・・・

無邪気な人ね、と他人からいわれることがありますか。

その言葉の中には、ちょっとした批判がこめられていることもあるかもしれません。

子どものように天真爛漫な無邪気さは、子どもなら可愛いで済まされるものですが、大人になるとそうもいきません。

無邪気さは、純真さの裏に残酷さを秘めていることがあるのです。

ちょっとした言動が、相手の心を傷つけてしまうことがあるのを、大人はちゃんと知っています。

天真爛漫な心はひとつの天恵、失う必要はありません。

けれど、自分の姿を冷静に見つめられる幅の広さも身につけて、人の立場を思い遣る心づかいを知ることができれば、あなたの魅力は100倍にも輝くことでしょう。