あざみの花言葉にまつわるお話

あざみ 花言葉 写真

写真撮影:青木繁伸(群馬県前橋市)

あざみの花言葉は、「独立」。その花言葉はたぶん、イギリス北部のスコットランド地方に因んだものと思われます。スコットランドは、イギリスの一地方でありながら、今も独特の文化や民族性を持ったケルト人が多く暮らしている独立国家のような土地柄。そして、このスコットランドの国花はあざみです。その愛されようといったら、街を少し歩くだけでも、あらゆる物にあざみのモチーフが使われているほど。なぜスコットランドの人々がこんなにあざみを愛しているのかといえば、次のような古いエピソードがあるからです。その昔の13世紀ごろ、スコットランドはノルウェーの来襲を受け、お城の周りを包囲されてしまったのです。夜襲をかけようと城に近づいたノルウェーの兵士達。ところが、そのお城の周りには棘だらけのあざみが生い茂り、兵隊達を酷く傷つけたため、痛さに思わず声を上げてしまいました。その声でスコットランド兵達も飛び起きて、あっぱれ敵を撃退する事に成功したのでした。あざみはスコットランドを救った偉大な恩人として、国を象徴するお花になりました。人一倍「独立」心の強い、スコットランド人達に愛される、筋金入りの国花、あざみの花言葉。もう何も言う事はありませんね。

「独立」を花言葉に持つあざみは、こんな花です。

あざみは、キク科、あざみ属の多年草。日本でも、野の草として定着し、親しまれているお花です。触ると痛いけれど、姿形は均整が取れていて、お花の様子も見る分には可愛らしいものです。

さて。アザミといえば、スコットランド。ウェールズや北アイルランドと並び、イングランドには古くから対抗意識が強く、それが象徴的に現われているのが、ワールドカップなどのサッカー代表チームでしょう。イギリスというチームは存在せず、イングランド、スコットランドと別々です。国旗のユニオンジャックもばらばらにされて、それぞれの旗になっています。試合の前にはそれぞれの国の国歌が歌われますが、スコットランドは女王陛下万歳の歌なんて当然歌いません。代わりに最も歌われるのが、「フラワー・オブ・スコットランド」。このフラワーとは、もちろんあざみです。

スコットランドのあざみが生活に浸透している一番の見せ場は、通貨でしょう。独立心の強いスコットランド人達は、スコットランド内だけで通用する独自のデザインをしたポンド通貨を自分達で発行して使っています。イギリスのポンドと併用されるので、2種類のデザインのお札が出回っている状態なのですが、そのお札にも、あざみの姿が大きくしっかりと印刷されています。独立国家を作る話が何度も浮上するほど愛国心の強いスコットランド人の気持ちが、あざみの花に思い切りこめられているのを感じますね。

イングランドからの独立を悲願とした、中世スコットランドの英雄を描いた映画「ブレイブハート」でも、あざみは大事なモチーフになっていたのを覚えている方も多いでしょう。親を殺されて傷心の主人公の子ども時代、少女がいたわりの気持ちで差し出した花はあざみでした。この少女が成長して、メル・ギブソン演じる主人公に手渡したハンカチにも、あざみの刺繍が施されていました。タータンチェックの衣装とともに、このハンカチも最後まで大切な小道具になっていたのが印象的でした。

さて。アザミのお話、少し角度を変えて、食べるお話をしてみましょう。ちょっとお洒落な野菜として、アーティチョークという蕾を食べるお野菜がありますね。でっかいあざみのお化けのような姿をしています。チョウセンアザミ属といって、アザミ属とは別種ですが良く似ています。お野菜といえば、ゴボウの花もアザミに良くにていますが、こちらもアザミ属ではありません。

一方、岐阜県などの山奥で、スキー場や温泉地などのお土産に、キクゴボウ、ヤマゴボウなどの名で、おもに味噌漬けとして売られているものをご存知の方も多いでしょう。独特の芳香が病みつきになる美味しいお漬け物です。このお漬け物は、モリアザミという、れっきとしたアザミ属の根っこです。本来は山野草ですが、食用に栽培もされています。

サッカーや映画から、お土産のお漬け物まで。お花の四方山話は尽きませんね。植物が人の文化に深く関わる様子には、自然の恵みの深さを感じます。そうそう。キクゴボウ漬けは、お酒の肴にも素敵に合う食べ物ですから、スコッチウィスキーにもきっと合うかも知れませんね。

あざみの花言葉から貴方を占うと・・・

孤高の人。独自の価値観をしっかりと持っていて、周りに振り回されることがなく、自分でもそれをよしとしません。それだけに頑固な一面がありますが、持ち前の潔さと青竹を割ったような性格が、人をひきつけます。強いものになびいたり、損得や打算で動く事もなく、清潔な印象があるのです。そんなあなたには、余分なものも無ければ、足りないものもありません。素のままのあなたが、何より魅力的です。それでも何か1つだけ足したいものがあるならば、時には人の助けを借りたり、人の気持ちに寄り添う事も、あってよいかもしれません。それは甘える事でも何でもなく、むしろ人を支えてあげる事に繋がる場合も多いのです。何故かというと、不思議と人は、誰かの役に立つことで逆に救われる事も多いからです。