りんごの花言葉にまつわるお話

りんご 花言葉 写真

写真撮影:青木繁伸(群馬県前橋市)

りんごの花言葉は、「名声」。

聖書のアダムとイブの物語から取られたと思われる「誘惑」、「選択」に対し、この名声の花言葉には、少し異質の響きがありますね。

敢えて取り上げてみました。

想起されるのは、ニュートンのりんごに始まり、世界の富と名誉が渦巻くマンハッタンの愛称「ビッグアップル」、そしてもちろん「アップルコンピュータ」。

ビートルズの「アップルレコード」も、名声を博したりんごの代表格ですね。

60〜70年代、LPレコードを持ち歩くのがかっこよかった頃の時代には、おなじみのリンゴのレーベルがレコード盤の真ん中でくるくる回るのを見ながら、そおっと針を落としたものでした。

このビートルズのりんごは、イギリス方面ではとてもポピュラーな、グラニースミスという青りんごの品種なのです。

日本のりんごより小ぶりで、齧ると素敵な酸味と香りが口いっぱいに広がります。

グラニースミス(スミスおばあちゃん)アップルの名前は、19世紀、オーストラリアに住んでいたスミス夫人に因んだもの。

街の市場で譲ってもらったお酒の空き箱に、腐りかけのりんごが残されているのを見つけたスミス夫人が、その種を育てたのが始まりといわれます。

ほどよい酸味を持ち、生で食べてもアップルパイにしても美味しいそのりんごは、彼女が故人となった後、だんだんと有名になり、今では故郷のヨーロッパでも代表的な青りんごの品種として皆に愛されているのです。

「名声」を花言葉に持つりんごは、こんな花です

りんごは、バラ科、リンゴ属の落葉高木樹。

原産はアジアで、日本にも在来種の和リンゴが存在しますが、現在栽培されて出回っているいるのは、すべて西洋から持ちこまれたセイヨウリンゴです。

明治の始め頃に渡来し、10年ほどの間に栽培が本格化、意外と歴史は浅いのに、それを感じさせない定着ぶりですね。

りんごの種類は非常に多く、店頭に表れるりんごの品種も、時代とともにずいぶん変化してきています。

現在、日本で最も生産され、食べられているりんごといえば、やはり「ふじ」でしょう。

強い甘味としゃきっとした歯応え、日持ちの良さが身上です。

その他に、現在よく店頭に並ぶ品種としては、「つがる」、「王林」、「千秋」、「ジョナゴールド」・・等々があるでしょうか。

過去に一世を風靡した品種としては、現在も根強い人気とお菓子作りなどへのニーズから、少ないながらも店頭に登場する「紅玉」や、王林の片親として、その甘味や香りを託した「印度」あたりが、昭和の世代には懐かしいことでしょう。

そんなりんごの品種ですが、お国によっても好まれるりんごの傾向は様々のようです。

イギリスなどでは、りんごは日本よりずっと小ぶりなものが多く、前述のビートルズのレーベルにもなった青りんご、「グラニースミス」をはじめ、赤くてキメの細かい「ガラ」、甘味も酸味もしっかりとした「コックス」など、全体に甘味だけでなく酸味のきいた物が多いように思われます。

アップルパイやタルトをはじめ、りんごが頻繁に料理に用いられるせいもありますが、日本のりんごを「甘すぎて味わいが無い」と語る人もいるように、味の好みもあるのでしょう。

小さめの赤や青のりんごは、駅の売店などでもチョコバーやクッキーと並び、籠盛りで売られるのが定番になっていて、単品で購入して丸齧りにするのも一般的なようです。

スーパーへ行けば、生では食べられない料理用のクッキングアップルも1コーナーを陣取るほど需要があるのも、日本とはずいぶん違うところでしょう。

りんごの栽培はとても手がかかり、特に夏は高温の日本では、農薬散布を控えるほどにその苦労も増すようです。

また、実を充実させるために花を間引いたり、色づきを均等にするために実を回したり、袋をかけたり、農家では人知れず様々な苦労があるのです。

最近ではミツバチの世界的な減少で、お花の受粉作業もとても大変だとか。

色味を出すための薬剤や農薬をできるだけ省いたりんご、葉を取る作業をはぶいたりんごなど、環境と農家の両方への負担を減らせば、見た目は悪いりんごになりますが、味は変わらず、むしろ美味しくなるようにも思われます。

近年、台風で傷ついたりんごが「わけあり」としてよく売れた話がありましたね。

きれいに形の揃った甘いりんごばかりでなく、虫食いのりんごや色や形の悪いりんごも、ジュースやお菓子にと、店頭に並ぶイギリスなどの国を、日本ももっと真似していいのになと思うことしきりです。

そのためにはもちろん、お買い物する側の意識も変わっていく必要があるのですが・・。

りんごの花言葉から貴方を占うと・・・

多くの人から賞賛を受けるのは、その人の良い行いや優れた業績があってこそ。

名声は、後からついてくるものです。

当然、目的ではありません。

あなたがもしそれを得たいと思っているなら、まず自分の行いをじっくり振り返ってみましょう。

逆にもし、思いもよらず名声を得て戸惑っているのなら、いつまでもそんなあなたのまま自然体でいてください。

なぜなら、名声や富といった類のものは、手に入れた人をいつの間にか豹変させてしまう、不気味な力も持っているからです。